▲左から、山本市議会議長(多久市)、横尾管理者(多久市)
江里口副管理者(小城市)、中島市議会議長(小城市)
平成26年10月24日、多久市役所にて「天山地区共同環境組合設立式」が挙行され、天山地区共同環境組合の管理者に多久市長、副管理者に小城市長が就任しました。
天山地区共同環境組合の設立にあたりましては、多くの皆様のご協力ご支援を賜りました。多久市、小城市の両市議会では組合設立に関する議決をいただき、それを受けて7月15日に両市長連名により佐賀県知事へ設置に関する許可申請を行い、そして9月5日に佐賀県知事から許可をいただき、10月1日に設立となりました。
本組合は、両市における一般廃棄物・ごみの処理施設の設置、維持管理および運営ならびに一般廃棄物の収集運搬に関する事務を共同で処理することを目的として設けたものです。組合規約に基づき両市長の協議互選により、多久市長が管理者、小城市長が副管理者として、両市が協力して事業推進を行います。
現代社会には、大量生産、大量消費、大量廃棄といういわば広い意味での浪費型生活様式傾向という面があります。そのため、単にごみ処理施設整備だけではなく、現在の社会経済システムにおいて、物や資源が循環する循環型社会を作っていく取組みが必要とされています。
このことは日本政府でも求められていることでもあり、私たち一人ひとりの生き方、ライフスタイルも変えることも重要であり、その一つの行動として、いかにごみを出さないようにするかを考え、実行していくことも求められています。全国的に見ても市民協働で循環型社会への転換などの様々な取組みも行われております。
両市ではこれまでのごみ減量施策により処理量は減少傾向にありますが、さらなる減量に向け、住民・事業者・行政の各主体が一体となって様々な取組みを積極的に行うことが大切と思っております。
ごみの処理や処分では、全国的にも最終処分場のひっ迫やごみ処理施設の処理能力不足などもあり、持続可能な地球環境社会をどう維持していくかという課題や、環境対策あるいは処理経費の増加に伴う財政圧迫にどう対処していくか等々、様々な課題やテーマがあります。
多久市の清掃センターは炉の改修を行って運営していますが、稼動から30年以上を経過して施設の老朽化が進んでいる状況です。また、小城市におきましては、ごみ処理をしてきた天山地区共同塵芥処理場は平成21年度に閉鎖となり、現在は一般財団法人佐賀県環境クリーン財団の中間処理施設、いわゆるクリーンパークさがに於いて処理されているところです。両市とも施設の老朽化やクリーンパークさがの利用など、現状の処理体制のままでの継続には課題があり、新しい法体制と整備を行いながら循環型社会実現に向け、新たな一般廃棄物処理施設の整備が急務であるため、両市で一部事務組合を設立して建設を行うこととした次第です。
今後は、住民の皆様にとって必要不可欠な施設である新しいごみ処理施設の整備と稼動に向けて、循環型社会の構築に向けた取組みの拠点とするとともに、日々排出されるごみをできるだけ環境に負荷をかけずに処理ができるような施設とするため、先進事例にも学びながら、両市が一体となって取組みを行って参りますとともに施設整備が地域活性化にも資するような対策も講じながら努めて参ります。
皆様には旧に倍するご指導ご支援をお願いし、天山地区共同環境組合設立のご挨拶とさせていただきます。
天山地区共同環境組合 管理者 横尾俊彦